「アイドルイラスト塗りを赤ペン」
「かけひよ、赤ペンを恐れるな! 赤ペンを制し、その力をお前のものとするのだ!」
突然の上司の気まぐれにより、わたくしは厳しい作画の世界へと飛び込んでゆくのであった……
「アイドルイラスト塗りを赤ペン」
「かけひよ、赤ペンを恐れるな! 赤ペンを制し、その力をお前のものとするのだ!」
突然の上司の気まぐれにより、わたくしは厳しい作画の世界へと飛び込んでゆくのであった……
■赤ペン先生 第2回
森井「前回のリベンジを果たすべく、再度作画に挑戦だ!」
森井「つーわけで今回は渡辺伊織先生が『まんがライフ』で絶賛連載中『ギンダラとキンメダイ』の
キャラを描こうと思うんだけど」
衣谷「ファンアート?」
森井「いや、作画」
衣谷「それってアニメじゃなくて漫画だよね?設定画無いけど。」
森井「どゆこと?」
衣谷「漫画の絵ってのはコマ内に納めるためにディフォルメされたり省略されたりしてるから、
流れでみれば同じキャラってわかるけど、コマを抜き出すと結構描き方が変わったりしてます」
森井「うん」
衣谷「だからこのコマのこの絵をベースにって指定が無いと、どう直したらいいのか。
どこに寄せればいいのかわからないからね。
デッサンがどうかとかは指摘できるかもしれないけど、似てる似てないについては
コメントできないです」
衣谷「なので、表紙のカットを基準にアニメの設定画を自分で起こすってのなら、練習になるかもしれないね。
ただし、原作絵を忠実に再現してね」
森井「はい」
■お手柔らかに
株式会社スタジオモリケンはアニメ会社であり、漫画やイラストの仕事ももちろん受けるのですが、
その会社の社長で月刊連載漫画家のわたくしめが社内で一番絵が下手というのは問題なのではないかと
今更ふと思いましたので、まあ俺も本気を出せばこんなものではないのだよというところを
みせつけてやろうという企画です。
いやいや、誤解のないように言っておきますが
味のあるいい絵じゃないか。
最適化されておる。うんうん。
ちなみに描いた絵は弊社の赤ペン先生が添削してくれます。
スタッフが恐れおののく恐怖の赤ペンですが、
わたくしめが本気を出したらそんなのへでもありません。
まあ見ての通りなので説明するまでもないのだが、けいおん!の唯である。